【実習】札幌中央卸売市場の見学
市場は朝早くから大変活気があります。ターレー(ターレットトラック)がビュンビュン走り回っておりまして、ぼーっとしてると引かれますので要注意ですwそもそも一般人は滅多に入れない場所ですから、めっちゃキョロキョロしてしまいます。卸売会社の丸果札幌青果さんに案内いただきました。
ポーラスターという銘柄のホウレンソウ。札幌ですと主に清田区で生産されています。見るからに美味しそうですね。ただ、消費者は見た目にとても厳しいとか。ちょっとでも虫食いの穴があると、途端に売れなくなるそうで。まぁ、スーパーでずらっと並んでいるものを取る時は、見た目が綺麗な方を取るでしょう。そのために、プロの農家さんは大変な苦労をしているわけです。
虫に食われないようにするためには、農薬をかけるのが一番です。でも、昨今では農薬をなるべく使わないようにする方向ですが、薬を使わずに全く虫に食べられない葉物を作るのは、まず不可能です。虫を一匹も入れない施設の中で栽培すれば可能かもしれませんが、じゃぁ、1個100円のものを作るのに、どれだけ設備に投資できるのでしょうか?
穴が空いていなくて、形が整っている野菜「だけ」が並んでいる野菜売り場って、めちゃくちゃ不自然なんだけども、そういう不自然なものを自然に任せて均質に作ることは不可能なわけで・・家庭菜園で採れた野菜は、みんな気にしないのにね。
札幌黄の初セリ
たまたまこの日は札幌黄(タマネギの在来種)の初セリの日でした。メディアもたくさん取材に来ていました。みてください。ご祝儀価格、5kgで1万円!すごい!
ちなみに、せりの独特の掛け声、何を言っているのかさっぱりわかりませんでしたw
たくさんの野菜たち
こちら、ニセコの男爵です。中が見えるように切ってありますね。季節柄、キノコ類も出ています。
マツタケ、39000円の値が見えますね!
こちら、インゲンですが、見たとおりきちんと並べて箱詰めしているところもあれば、無造作に入れているところもあり・・。
上から見てみる
二階から見下ろせる場所があります。そこからの光景はこんな感じ。レゴの街か!というツッコミをいただきましたが(笑)確かにそんな感じがしますね。それにしても、これらが全てその日のうちに捌けてしまうというのだから、驚きです。
見学後
見学をした後はいろいろとお話を伺う事が出来ました。まず驚いたのが、市場には登録さえすれば誰でも出せる、ということです。農家である必要はありません。これはちょっとびっくりです。最近では大手の小売や直販など、市場外流通が多くなってきているが、市場の役割の一つとしてはある種「バッファー」的な役割を担っているとのことです。つまり、取れすぎた、とか、規格外になってしまった、などという場合でも、余すところなく買い取ってくれるのが市場の良いところであると。
また、毎日大量に農産物が入ってくる市場ならではの視点として、最近では販売ロットが小さくなってきたというのも印象的でした。ネギ1本、ジャガイモ1個、という世界であって、ハクサイやキャベツなどの大きくて重たい野菜は1/2、1/4、1/8カットで、という世界です。今、生野菜と加工の比率は 40 : 60 だそうで、調理時間が長くかかるものが特に売れづらくなっているとか。
その他も、ここには書ききれないほど有用なお話をたくさん聞くことができました。大変有意義な大人の社会科見学になりました!
0 件のコメント:
コメントを投稿