2015年4月25日土曜日

第4回目:スイカ鉢上げなど・平鍬の使い方/自主管理プログラム提出/バレイショ・タマネギの特性、栽培

【実習】スイカ鉢上げなど

2週間前に播種したスイカを鉢上げします。 ご覧の通り、生育が見事にバラバラです(笑)仕方がないので、大きくなっているものだけを選別して、あとはもう少し待ってみることにしました。しかし、スイカの子葉って結構大きいですね。カボチャっぽい・・。

こちらはシシトウの甘とう美人です。元気に育ってます。はやく食べたいです(笑)


さらに、きゅうりの播種です。よく見てください。角度が揃ってますね。さらに向きも同じにしています。若干ずれてますけど、そこは目をつぶってください(笑)
特に種の向きは重要で、ウリ科の種だと尖った方を下にするそうです。つまりそこから根が生えてくるので、反対向きにすると根性が曲がる・・ひねくれる・・まぁ、素直に育てたいですよね(笑)

というわけで、播種は何回かこの農学校でやってますが、とても重要なことがよくわかりました。そういうことを知ると、あまり市販の苗は買いたくなくなりますね・・。

こちらは初回の時に見学したタマネギの苗です。
上面がカットされています。スポーツ刈り的な感じでしょうか(笑)刈り取った葉は美味しく食べられますので、実習生で分け合って持ち帰りましたw


【実習】平鍬の使い方

次週から圃場での実習が始まるので、そのためにまずは鍬の使い方を練習しておきましょー、ということで、全員で鍬を振るう練習をしました。壮観ですw
自分も家庭菜園では鍬を作って畑を起こしたり畝を作ったりしているので慣れていたつもりでしたが、普段使っている鍬と比べると、角度がかなりついているので最初使った時は上手く出来ませんでした(笑)素振りしなきゃなーw

【演習】自主管理圃場の計画提出

宿題になっていて、先週から頭を悩ませていた自主管理圃場計画ですが・・やはりといいますか、案の定といいますか、はい、一夜漬けで前日の午前3時までかかりまして、学生か!?っていう感じでした。スミマセンw

やはり、限られたスペースに5種目以上入れて計画するのが結構難しく、株間なども覚えてませんから、一々資料を見て調べて・・とやるので、作成にはかなりの時間がかかってしまいました。

しかし、一部修正点があるものの、なんとか合格。こういう達成感はかなり久しぶりな感じがしました(笑)これからが本番ですが。

【講義】バレイショ・タマネギの特性、栽培

講義の前半はマルチに関しての話でした。このマルチは本当に奥が深い・・。一般の人が見ると、単に畑にビニールを敷いているようにしか見えませんが、まぁ奥の深いこと・・。マルチのある、なし、なんかもちょっと実験してみよう、と思いました。そのうち草マルチができる人になりたい・・。

講義の後半は、バレイショとタマネギの特性に関してでした。バレイショに関してですが、最近の気候の変化で真冬に土が凍結する範囲が狭くなり、その分「野良いも」が越冬してしまって非常に問題になっている、という話も聞きました。温暖化のせいなのかはよくわかりませんが、農業をやれば、いやでも気候の変化に敏感になるよな・・と感じました。

2015年4月18日土曜日

第3回目:ハウスビニール張り・イチゴ管理/自主管理プログラム作成・果菜類の特性、栽培

【実習】ハウスビニール張り

個人的には密かに楽しみにしていた(笑)ビニールハウス張りですが、強風のために「虫除けネット張り」に変更・・残念。
このように、向こう側にネットを持つ人がいて、ネットを抑える資材の「ビニペット」にスプリングをかませていきます。このスプリングは「びよ〜ん」って跳ねるので、結構危険ですw
実習生がたくさんいるので作業はすぐ終わりましたが、風で煽られるので、人数いないと結構大変だなと思いました。

【実習】イチゴの管理

つぎはイチゴの管理作業です。管理といっても、枯葉を取ってあげる作業ですが、灰色かび病という病気を防ぐためには重要な作業だそうです。実は自宅でもイチゴを栽培していますが、結構野放しでした。反省してます(笑)
ちなみにこの品種は「サトホロ」というもので、マボロシの品種です。詳細はググってください。収穫の際は、ありがたくいただく予定ですw

【演習】自主管理圃場の計画

さて、専修コースっぽくなってまいりました(笑)毎年の生徒が頭を悩ませるで有名な(?)自主管理圃場の計画です。

圃場は共同管理と自主管理があります。自主管理で作付けする品目はトマト、ナス、タマネギなど11種が必須でして、その他5種類以上を自分で選ぶ必要があります。これが結構難しいのです。

まず、どこから手をつけて良いのかわからない(笑)とりあえず、作ってみたいもの(もしくは食べたいもの(笑))をリストアップするところから始めます。それらがうまく作付けできるかどうかは、図面とにらめっこです。とりあえず今日のところはどうやって計画をすれば良いのか?という演習で終わりまして、各自持ち帰って来週までの宿題になりました。

ちなみに作付けの計画だけではなく、その面積に応じた肥料計算もしなさい、ということでした。実際の圃場は肥料がたくさん残っているので、今年は投入しないのですが、勉強のために計算してみなさい、とのこと。頑張りますw

【講義】果菜類の特性、栽培

講義もだんだん具体的な話になってきました。果菜類ということで、トマト、ゴーヤ、イチゴ、カボチャのお話でした。ゴーヤを除いて栽培はやったことがあるので、多少実感を持ちながら講義を受けましたが、超実践的、かつ、情報量が膨大なので、正直ついていくので精一杯でした。早く実践をしたいです。まだ播種したばかりですけど(笑)

2015年4月11日土曜日

第2回目:トマトなどの播種/土壌診断・肥料計算・園芸資材

トマト、スイカの播種

今日から早速実習が始まります。まだ外は冷たい風が吹いていますが、ハウスの中での作業なので、暖かいを通り越して暑い位です。
作業はトマト、スイカ、オクラの播種と、ナス、ピーマンの鉢上げです。家庭菜園レベルではどれも経験済みですが、やはりきちんとやり方を教わる事は重要ですねw

実習では200穴のセルトレイを使いました。ここに種まき用土を詰めて、一粒一粒、丁寧に蒔きます。そもそもこんな繊細な種まきやった事無かった(汗)
その後、覆土して底面給水させてから、濡らした新聞紙をかけます。この一連の作業に関しても、いくつか大事なポイントがありました。灌水は20度前後で行うとか・・今まで全然気にした事なかったですw

こいつはスイカの種。見たまんまですねw ただ、よく見ると品種によって色が違います。スイカの種はすべるので、掴みにくいですw

ナス、ピーマンの鉢上げ

ナスとピーマンは、すでに発芽しておりまして、こいつをセルトレイからポッドに植え替える作業をします。

このセルトレイから抜く方法が、今まで謎でした(笑)何の事は無い、竹串を箸のようにもってブスっと差し込み、ひょいと持ち上げる、というだけでした。ただ、よい力加減にしないと、根が崩れてしまうので、テンポよく、リズミカルにやることが大事ですw

土壌診断・肥料計算

午後はみっちり講義です。今日は先週に引き続き土壌と肥料のお勉強です。今回は少し演習も入ってきて、土壌分析のpHの結果とアレーニウス氏表を元に、投入するべきタンカルの量を求めよ、とか、NPKの値から投入すべき肥料を計算せよ、という・・中学校の数学な感じでしたw ここでも色々勉強になりました。そもそも肥料成分の単位がkg/10aなのは、そのままg/m2と読めるから、とか、言われてみれば簡単な事ですが、全然気がつかなかったし。 

計算を実際の畑で実践するのは結構な難易度ですけど、理論を知っている事は重要だなと思いました。せっかく勉強したから、自宅の畑のpHを測ってみようと思います。

緑肥、園芸資材に関して

もう一つの講義は緑肥と園芸資材に関して。緑肥は超奥が深い・・理論も重要だけど、経験してみないと分からないなぁ・・あと、堆肥作りもちゃんとやりたい。

園芸資材に関しては、今回はフィルムについてでした。改めて現代農業は石油製品なしには成立しない事が分かりました。っていうか、北海道だとそもそもハウスの暖房に石油が必要だしなぁ・・と色々考えつつ・・でもマルチ一つとってもめちゃくちゃ種類がある事に驚き! もう、知らない事だらけです。今度お店でどんな種類があるか、よく見てみよう・・。

2015年4月4日土曜日

第1回目:開校式と最初の講義

開校式とオリエンテーション

いよいよ初日がやってまいりました。年甲斐もなく、かなりウキウキして農業支援センターに出向きました。そこで、今後半年間お世話になる先生、スタッフ、そして同級生と初顔合わせと開講式・・はっきり言って楽しいです

しかし、世の中狭いものでして、なんと同級生の中に、以前某コワーキングスペースでお会いしたことのある知り合いが(笑)でも、共に勉強できることは嬉しい限りです。

オリエンテーションの後は、研修圃場を見学します。ハウスの中では、すでに玉ねぎの育苗が始まっていました。

【講義】土作りと施肥管理

午後は早速講義です。途中休憩を挟みながらも、4時間ぶっ通しでやります。結構ハードですが、色々知りたいことが講義の中にたくさん詰まっているので、基本的に楽しくて仕方がない感じですw

講義の中で、北海道は農業生産をする上で適地だ、ということが触れられていました。
  • 昼間は温暖、夜は冷涼
  • 絶対湿度が低い
  • 日照時間が長い
  • 冬季間の厳冬
特に最後の厳冬は、あまりに厳しい冬があることで、害虫も死に絶え、土も休まざるを得ないので、ある意味年に一度畑がリセットされるという・・冬に農業生産ができないことはウィークポイントかもしれませんが、個人的な感覚としては妙に納得できるポイントでした。

土壌に関しても、基礎的な概要が講義されましたが、圧倒的に自分の勉強が足りていないな、と感じたのが土壌養分の基礎、3大肥料要素の窒素・リン酸・カリの理解です。そもそも家庭菜園ではほとんど肥料は使わなかったし、使うにしてもよくわからず使っていました。これは基本だから、ちゃんと勉強しないとなぁ・・。有機質とC/N比の関係なんかも、もっと実感として持たないとダメだ、と痛感した講義でした。

作物は作るのではなく、作物自身が成長するのを手助けしてやることが、栽培管理の原則。肝に銘じておこう。

2015年4月1日水曜日

さっぽろ農学校専修コースの受講生になりました

農業を勉強したい

北海道に移住してきて3年以上が経過しました。その間、ご近所の貸農園をお借りして、見よう見まねでやってまいりました。

土が良いのか素質があるのか、はたまた単なるビギナーズラックなのかわかりませんが、そこそこの収穫物はありました。一応、本などを買い込んで勉強しつつ、自分なりに色々やってみましたが、結局それだけでは単なる遊びや趣味の範囲でしかありません。 やはり、恥ずかしくなく「半農半IT」と名乗るためには、自家用野菜は自分たちで作りたいですし、願わくばある程度そこから収益を上げて、金額ベースでの自給自足をやりたいです。そのためにもきちんと勉強する必要性を感じていました。
また、自分はIT技術者であります。昨今は一次産業にITを持ち込む動きが多方面で盛り上がっています。私個人としても、そういった動きに乗りたいところですし、実際に乗っているわけですが、実感としてその手のITツールは「IT屋さん目線で作られたもの」が多いように見受けられます。結局、本当の現場を理解せずに、今ここに使えそうなIT技術があるから組み合わせてみました、という印象が強い製品が多いです。でも、そういう自分も、本当の意味で現場のことがわかっていないので、偉そうなことは言えません。ですから、まずは農業の基本を勉強して、基礎的なスキルをつけて、生産者の立場からITを見たい、という思いが強くなりました。

じゃぁ、どうするか。北海道は農業大国です。うちの近所にも畑が沢山あります。しかし、いざ勉強しようとすると、なかなか難しいのが現状です。農業大学校だとお金も時間もかかる。農業研修だと就農希望者向けだったりして、かなりハードルが高い、農業体験ツアーなどは単なるお客さまだし、近くに農家さんがいるとはいえ、週末だけ修行させてください、とかありえないし(笑)・・という感じなのですが、幸運にも、私が住む札幌市には「さっぽろ農学校」という、すばらしい市民農業講座がありました。

「さっぽろ農学校とは」

「札幌農学校」と言えば「北海道大学」の前身であり、Boys, be ambitiousな学校でありますが、「さっぽろ農学校」は北大とは関係ありません(笑)
農業に関心ある市民を対象に、新たな担い手農業者や農業応援団として育成するため、平成13年度から市民農業講座「さっぽろ農学校」を開講し、農業知識や技術が習得できる機会を提供しています。(さっぽろ農学校Webサイトより)
座学のみの入門コースと、実習がメインの専修コースの二つがあります。そのうち専修コースの方は、新規就農や農業法人への就職、 農に関わる活動を検討されている人向けの講座、ということで、まさに自分にとってぴったりな内容でした。
4月から10月までの間、ほぼ毎週土曜日、朝9時から夕方5時まで講義と実習で、札幌農業支援センター内の農学校実習圃場で作物の栽培はもちろん、ビニールハウス張りからトマトの加工、販売実習や卸売市場見学まで、まさしくフルコースを一通り勉強することができます。今期で14期目らしいのですが、過去の卒業生には新規就農された方もたくさんいるらしく、農業つながりなお友達もたくさんできそうです!
ただし、この専修コース、これだけの内容があるので非常に人気らしく、毎年結構な倍率だそうです。なので、自分もかなり気合を入れて志望動機を書いて応募しました。手書きで願書を書いたの、何年ぶりでしょうか(笑)

選考結果が来るまで少し時間があったのですが・・アレですね、受験の合格通知を待っている気分といったら大げさですけど・・選考通知を頂いた時は陰ながら若干ガッツポーズを取ったのは内緒ですww

研修日記を始めます

というわけで、2015年4月4日が開校式&初回の講義となります。このブログでは、その研修の様子を書きとめていく予定です。乞うご期待。