2015年8月29日土曜日

第23回目、トマトの加工実習

【実習】トマト加工実習

今回はトマトの加工実習になります。実は、この実習の前日に、材料となる調理用トマトの収穫を行いました。そのレポートは割愛させていただきますw

実習を行った場所は、さとらんどセンター1Fの農産加工室です。全員エプロンと三角巾スタイルです。中学校の家庭科の授業以来ですね!ww

作るものはトマトジュース、ホールトマト、それぞれ72本ずつです。トマトは10ケース。1ケース20kgくらいです。結構な量があります。

鍋もでかい!


湯剥きされる前のトマトさんたち。

ひたすら剥きます。特にジュース用のトマトは、中の芯の部分も綺麗に取り去ります。

トマトジュースの工程

まずはパルパーフィニッシャーという機械にかけて搾汁します。

二つの円筒がついていて、円筒は網目状になっています。そしてこの写真のように、中に回転するブラシが取り付けてあります。

この中を潰されたトマトが通り、裏ごしされるわけですが、上段よりも下段の網目の方がさらに細かくなっているので、結果的に出てくる果汁はサラサラした液体になります。

皮などは側面から寄り分けられて排出される仕組みです。構造自体は単純ですが、よくできていますね。

絞った後は二重釜で加熱します。果汁中の空気を排除する「脱気」だそうです。アクをすくいながら、90〜95℃で加熱します。

その後、冷めないうちに漏斗を使って瓶に詰めます。

そしてすぐに打栓機で密封します。

最後に熱湯につけて20分加熱殺菌したのち、自然冷却です。

完成!

ちなみにジュースを「試飲」してみましたが・・ジュースというよりは、普通に「トマトスープ」でしたw でもクセになる旨さでした。

ホールトマトの工程

湯むきして皮をむいたトマトを再度鍋に入れて、熱が通るまで煮ます。今回はバジル入りも作っています。


トマトが冷えないうちに、瓶に詰めていきます。

蓋を閉めて、蒸気釜に20分入れて殺菌します。


完成!!



【実習】販売実習用バレイショ選別・磨き

加工実習が終わって結構ぐったりしてますが(笑)引き続き作業があります。 8月15日に収穫したバレイショは、資材庫の方で乾燥させていたので、それらを販売用に選別して磨きをします・・します・・って、する予定でした。


・・ところがっ!




この写真でわかりますかね・・?なんと、青くなってしまっています・・。どうやら、西日がガンガン当たる場所だったようで、一瞬のうちに青くなってしまいました・・。

これが自家用であれば、少し皮を厚めに剥いて調理すれば良い話なのですが、今回は販売用のものです。さすがに青いイモは売れないですよね・・。

これは本当に残念な事態です・・。一年間かけてようやく収穫した作物が、一瞬にしてほとんどがダメになってしまいました。問題ないのは1割程度です。みんな、大変残念で悲しい気持ちでいっぱいでした。

農業は種まきから収穫まで・・ではなくて、実は収穫後の管理も非常に大事なのですね。収穫して喜んでいるようでは、プロとして失格です。これはとても大きな勉強をさせていただきました。あくまで学校の実習の場なので、我々に直接的な被害はないのですが、これが本業だったら本当に大変なことです。今後につながる大きな失敗をさせていただきました。


販売できないバレイショが、トータルで8ケースくらいあります。写真でもわかる通り、このまま破棄するのはあまりにも勿体無いので、みんなで手分けして持ち帰ることになりました。ただし、量がとても多いです。自己責任になりますが、もらってくださる方がいれば、お分けすることも可能かと思います。こっそり連絡ください。

2015年8月22日土曜日

第22回目、共同圃場管理、販売実習打ち合わせ、自主管理圃場管理

北海道の小学校の夏休みはもう終わっています。日中の気温は高いですが、空気は完全に秋です。

【実習】ハウス管理、収穫

いつもの作業ですが・・きゅうりは大体終わってしまったので、だいぶ寂しい感じになってきましたね。

ただ、オクラは相変わらず元気で、天井にぶつかりそうな勢いですw

【実習】ニンジン収穫

雨に当たるとよく割れてしまうニンジンですが、これ以上放置するとさらに割れてしまうかも、という事で収穫しました。歩留まり7割くらいでしょうかね?

収穫したものは10cm位残して葉を落とします。

【実習】タマネギ収穫

先週根切りしたタマネギを収穫してます。だいぶ乾いてきましたね。これも葉を10cm位残して切ります。

品種を間違えないように、カゴの色を変えます。

 

収穫したものは、さらに乾燥させるために、ガラスハウスに並べます。この作業、二人でやったのですが、もう一生分のタマネギを見た気がしますww

【実習】かぼちゃ収穫(とりやめ)

カボチャを収穫する予定でしたが、まだ取れる段階じゃない、という事で、取りやめになりました。

収穫のタイミングは、ヘタがコルク状になった時です。

このくらいの色合いだと、まだ緑が残っているので早いそうです。これは経験が必要ですね・・。

【実習】イチゴ苗収穫

7月25日に苗取りしたイチゴですが・・次郎さんが十分根が張ったので、苗を収穫します。収穫のポイントは、親株の方のランナーを長めに切る、という点です。

この写真は子株方面のランナーを切っていないのでよくわからない事になってますが、こうやってランナーの方向をわかるようにしておかないと、定植するときに困る事になります。詳しくは8月8日の記事を参照してください。


その後は、販売実習の打ち合わせと、残った時間で自主管理圃場の管理でした。販売実習はやる事が山積してますが(笑)おかげさまでとても勉強になってます!

2015年8月15日土曜日

第21回目、共同圃場管理、販売実習打ち合わせ、自主管理圃場管理

世の中お盆の真っ只中です。札幌はお盆が過ぎると秋風が吹いてくるもんですが、空気がすでに秋の気配でした・・。

【実習】ハウス管理、収穫

いつもの作業です。特に目新しい事はございません。以上(笑)

【実習】バレイショ収穫

間違ってもじゃがいもと言ってはいけません。バレイショですw
「いも掘り」って楽しいじゃないですか?掘ったらイモが出てきて、ちょっとした宝探し感覚?ですよね。でも、「いも掘り」じゃなくて「バレイショ収穫」の場合、とんでもなく重労働です。プロの農家さんであれば、機械で掘り上げるでしょうけれども、我々は実習ですから、勿論手作業です(笑)。

三又鍬で掘り返していくのですが、これの力加減が案外難しく、失敗するとイモを突き刺してしまうんです。かと言って、ある程度土に鍬を差し込まないと、深いところのイモが取れない・・
そして、量が量だけに、これを繰り返していくのはかなりの体力が要ります。

でも、こんな良い出来のものを見ると、嬉しくなりますねー。

【実習】タマネギ根切り

タマネギは倒伏が始まりました。根切りを行います。要は、引っこ抜いて互い違いに寝かせる作業です。根が土についてしまうと、またそこから根を張ってしまうので、きちんと寝かせます。こうすることによって乾燥させて腐れを防止します。
雨に当たっちゃっても大丈夫なのか?という気もしますが、基本的には大丈夫なのだそうです。ただ、最近のゲリラ豪雨なんかが集中すると厳しいでしょう。

【実習】販売実習打ち合わせ

9/5に行う販売実習の打ち合わせを行いました。昨年の卒業生代表の方が来てくれて、いろいろお話を伺いました。先輩がいるっていいな!w

【実習】自主管理圃場管理

ほとんど時間がなかったのですが、このゴボウの葉っぱの感じがとても素晴らしかったので載せておきますね(笑)ゴボウは簡単に自給できるかもなぁ・・。

2015年8月8日土曜日

第20回目、共同圃場管理、自主管理圃場管理

農学校の実習の日は天気が良い日が多いです。この日もとても良い天気で、ハウスの中は大変な暑さでした。

【実習】ハウス管理、収穫

トマトは収穫の最盛期です。収穫が終わった部分から下の葉は落としてしまいましょう。

オクラもどんどん実をつけています。

ゴーヤも調子いいですw

たくさん収穫できました。


【実習】調理用トマト収穫

農学校では「なつのこま」と「なつのしゅん」という二種類の調理用トマトを栽培しています。

この「調理用」なのですが、生食用のものと比べると、硬くて加熱しても崩れにくい特性があります。生で食べるには正直適さないですが(笑)加熱してトマトソースなどにすると、味が深くてとても美味しいです。

調理用トマトは、一般的に整枝をしません。放置なので栽培は楽です(笑)。ただ、あまりにも放置だと、もっさりしすぎて折れちゃったりしますので、たまに見てあげることも重要です(笑)

この日は完熟した実を選んで収穫しました。

【実習】イチゴ定植

来年のために、イチゴを定植します。200株分、ひたすらホーラーで穴を開けます。

イチゴはランナーを伸ばしますので、植え付ける方向が重要です。というのも、花芽が出る方向は、親苗と反対側になります。
つまり、この写真の場合だと、切ったランナーが向いている方向を畝の内側に向けて定植します。向きをこのように揃えると、実が畝の外側に向いてできますので、収穫が非常に楽になります。

【実習】自主管理圃場管理

こちらも収穫の時期に入ってまいりました。

まずこちらはゴボウです。深くまで掘って植えたのが功を奏しました。まっすぐ綺麗に出来ています。嬉しいw

キャベツ、こちらも全くと言っていいほど虫に食われず、綺麗に出来上がりました!薬は一度もかけていません。これもかなり嬉しい。

勝因はトンネルをほとんど開けなかったことに尽きますね。潅水するときは、パオパオの下からホースを突き刺して根元に直接水をやってました(笑) ただ、これはほんの少量を作っているからできるようなものの、プロのようにたくさん作る場合、この作戦が可能かどうか・・。よくわかりませんw

2015年8月1日土曜日

第19回目、共同圃場管理、販売実習打ち合わせ

この日は暑かった!といっても30度くらいですが、北海道民にしたら、猛暑です(笑)でも、夏は暑い方がいいですよね。関東のような暑さは厳しいものがありますが・・。

【実習】ハウス管理

結構出ちゃってました。トマトの尻腐れ病。
出てしまったものは取って、その上の葉も切り落とします。(7/11の記事参照)

でも、美味しそうな実もたくさん収穫できましたよ。

白ゴーヤ、なってます。北海道でもハウスではゴーヤの栽培が可能です。

オクラもこの通り。真ん中の長〜いやつは、種取り用です。
少し伸びすぎたものをその場で生でかじってみましたが・・思ったよりも筋張っておらず、めっちゃうまかったことを明記しておきます。なんでもとれたては美味いっすw

【実習】スイートコーンのキツネ、鳥対策(防除ネット張り)

奴らは知っています。これからのスイートコーンがめちゃくちゃ美味いことを。そして、奴らは一口かじっては、別の株をまた一口かじります。どうせ食べるなら綺麗に一本食べていただきたいのですが、決してそういう食べ方をしないのが、とても腹立たしいわけですww

でもこれが本業だったら死活問題なわけで、動物対策も欠かせません。農業は天候、病原菌、ウイルス、害虫、動物、泥棒(?)など、敵はたくさんいます。そういう敵から身を守る防除も大切な仕事です。

まずは、周囲に杭を打ちます。これが結構な重労働。その後、ネットをグルッと一巡りさせます。もちろん、全員での共同作業です。農業は一人ではできない、というのも真実であります。
その後、黒丸で下をがっちり抑えます。この状態でもキツネは入って来ちゃうそうです。まぁ、掘れば入れるわな・・。彼らもそれだけ必死なんでしょう。そりゃ電牧張りたくなっちゃうよね。

横の対策が終わったら、今度は上です。鳥対策です。これもネットを張りますが、これがすごくでかいw そりゃそうですよね。圃場を覆う大きさがあるわけですから。

そして、これがまさに絡まっているわけで(苦笑)でも、その複雑に絡み合った部分を、出席番号11番のDちゃんがほどいてしまいましたw さすが不可能を可能にする男です。彼がこれからの日本の農業を変えるかもしれません(笑)

真ん中に支柱を立てて、片側の端からネットを徐々に広げていく作業です。これは四十肩には辛い作業ですww

【講義】販売実習打ち合わせ

午後は、9月5日に行われる販売実習の打ち合わせです。
実は、私、この販売実習の代表を仰せつかりました・・。正直本業が佳境の時期の販売実習で、かな〜り厳しいものがありますが(笑)でもせっかくいただいたチャンス、これは必ず次につなげたいと思っています。

初回の打ち合わせ、ということで、まずは私からこの実習に向けて、みんなでどういう方向を向いて動こうか?というお話をしました。いつものクセでKeynoteでスライド作って行ったのですが、もう職業病ですねw 時間がなくて前日の夜中からスライド作り始めたのですが、うっすら外が明るくなる時間までかかってしまいましたw(いつもだったらSlideshareにアップしますが、今回は素材的に色々問題がありそうなので一般公開は自粛いたしますw)

それでも、自分が考えていたことは結構皆さんに伝わったようなので一安心です。あとは、各リーダーさんたちが中心になって、いかにして楽しく、実のある体験ができる場にすることができるか?ということに気を使うだけです。これで代表の半分の仕事は終わったかな・・? あ、そんなこと言ったら怒られるなww

というわけで、さっぽろ農学校実習生による、野菜の販売を行います!このために、トウモロコシにネットを張ってるんですw 当日早朝に朝取りトウモロコシ収穫します。枝つき枝豆も販売します。その他、このブログでも散々紹介している野菜たちを、まさにさっき取りました!状態で販売しますので、ぜひご来場くださいませ。

日時:2015年9月5日(土)9:00~15:00 ※雨天決行
場所:サッポロさとらんど 札幌市東区丘珠町584‐2

ちなみにこの日はモエレ沼の花火大会です。そして同じ場所でダッタンそば祭りも開催されます。これはつまり、朝からさとらんどにいるべき、ということがはっきりしてますねwww

さとらんどではBBQもできますし、すぐ近くにはサツラクミルクの郷もあります。工場見学もできますし、乳製品の直売所もあります。ここで売ってる低温殺菌の牛乳はめっちゃ美味いですよ。しかも安い。1リットルの牛乳パックで210円で超ハイクオリティの牛乳が買えます。(ただし売り切れごめんw)

販売については、またこのブログでもお知らせします。若干営業モードになりつつあるこのブログですが(笑)これからの農業は、生産者も売ることもきちんと考えるべきだという個人的な思いがありますので、お許しくださいませw