【講義】農業生産工程管理手法
いわゆる「GAP」のお話です。GAPとはGood Agricultural Practiceの略です。最近は良く聞く単語ですね。GAPと同時に語られる事が多いトレーサビリティですが、GAPは生産工程管理をする事によってリスク回避を先んじてやる、という事に対し、トレーサビリティは、何かあった時に、後から遡及するためにあるものです。
GAPも3種類あります。これは単純に知らなかった。
- 第1者認証:基礎GAP
- 第2者認証:JAや卸販売業者が定めるGAP
- 第3者認証:JGAP、グローバルGAP
JGAPについて
参考:日本GAP協会農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法の1つ、という事です。そして基準書は公開されています。
講義では4つの基本項目が挙げられていました。
- 農産物の安全性
- 環境への配慮
- 生産者の安全と福祉
- 農場管理と販売管理
JGAPの話を聞いていると、これは農業版の品質ISOだなぁ、と感じました。自分も前職は製造業にいましたので、そういう所から見ると、別にフツーにやっている事だよなぁ・・とも感じました。
でも、日本の農家は概ね家族経営の個人事業主みたいなものなので、長年問題なくやってきていたのに、いきなり工程管理!なんて言われても・・それは相当難しい話なんだと思います。ただ、これから新しく始めるのであれば、最初から念頭に置いておくべき事だと感じました。基準書は営農マニュアルとしても参考になるかもしれません。
【講義】経営計画
一般的な農業のイメージから離れている「経営計画」の話です。でも、一般的な個人事業や企業でも、なんていうかごく当たり前の話ですね。経営計画を作って、PDCAサイクルを回しましょう、その計画も目標を決めて、生産基盤(インフラ)、労働計画(人事)、損益計画(経営)などなど、多面的に計画を立てていきましょう、という話です。
面白かったのが、試算計画法(バジェッティング法)を使いましょう、という部分で、農業改良普及センターが開発したエクセルシートがある、という話です。その実際もデモで少し見させてもらいましたが、例えば営農類型のマスターデータが仕込んであるので、栽培作物の品目、栽培面積などを入力すると、予想される収支が自動で計算されます。
なんというか、こういうものがあるのですね・・
なんだか、ちょっと安心(?)しましたw
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