2015年10月17日土曜日

第30回目:講義

今日は実習がありません。そして、とうとう講義も最後となってしまいました。今回も、今後に向けた有意義な内容になっています。

【講義】農業生産工程管理手法

いわゆる「GAP」のお話です。GAPとはGood Agricultural Practiceの略です。最近は良く聞く単語ですね。

GAPと同時に語られる事が多いトレーサビリティですが、GAPは生産工程管理をする事によってリスク回避を先んじてやる、という事に対し、トレーサビリティは、何かあった時に、後から遡及するためにあるものです。

GAPも3種類あります。これは単純に知らなかった。
  • 第1者認証:基礎GAP
  • 第2者認証:JAや卸販売業者が定めるGAP
  • 第3者認証:JGAP、グローバルGAP

JGAPについて

参考:日本GAP協会

農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法の1つ、という事です。そして基準書は公開されています。
講義では4つの基本項目が挙げられていました。
  1. 農産物の安全性
  2. 環境への配慮
  3. 生産者の安全と福祉
  4. 農場管理と販売管理
特に3と4は、一般企業にも通じる考え方ですね。生産者を労働者に、農場管理を生産現場、販売現場、なんかに置き換えると分かりやすいです。

JGAPの話を聞いていると、これは農業版の品質ISOだなぁ、と感じました。自分も前職は製造業にいましたので、そういう所から見ると、別にフツーにやっている事だよなぁ・・とも感じました。

でも、日本の農家は概ね家族経営の個人事業主みたいなものなので、長年問題なくやってきていたのに、いきなり工程管理!なんて言われても・・それは相当難しい話なんだと思います。ただ、これから新しく始めるのであれば、最初から念頭に置いておくべき事だと感じました。基準書は営農マニュアルとしても参考になるかもしれません。

【講義】経営計画

一般的な農業のイメージから離れている「経営計画」の話です。でも、一般的な個人事業や企業でも、なんていうかごく当たり前の話ですね。

経営計画を作って、PDCAサイクルを回しましょう、その計画も目標を決めて、生産基盤(インフラ)、労働計画(人事)、損益計画(経営)などなど、多面的に計画を立てていきましょう、という話です。

面白かったのが、試算計画法(バジェッティング法)を使いましょう、という部分で、農業改良普及センターが開発したエクセルシートがある、という話です。その実際もデモで少し見させてもらいましたが、例えば営農類型のマスターデータが仕込んであるので、栽培作物の品目、栽培面積などを入力すると、予想される収支が自動で計算されます。

なんというか、こういうものがあるのですね・・
なんだか、ちょっと安心(?)しましたw

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